FX[スキャルピング]の基本

スキャルピングとは?

スキャルピングとは、「数秒から数十秒の短い間」に取引を行う投資法のこと。

スキャルピングの特徴として、利益幅は少ないが、利益を出せる勝率が高い取引手法になっている。

基本的なトレードスタイルは、「一定方向に動いているチャートで、取引回数をこなしながら利益を増やしていく。」

もともとscalpingとは「薄く頭皮を剥ぐ」という意味の言葉で、数秒から数十秒という短い時間で売買を繰り返して市場から利益を剥ぎ取っていく様が、皮を剥ぐイメージに似ていることからこう呼ばれている。

スキャルピングのメリット

スキャルピングを利用するメリットは大きく分けて4つ存在している。

  • 取引の経験を早く積むことができる
  • 短い時間で取引することができる
  • 相場のトレンドを読む必要がない
  • 低リスクで取引することができる

上記の4つがスキャルピングのメリット、わかりやすく1つずつ解説していく。

取引の経験を早く積むことができる

FXで儲けを出したいのであれば、基本的な知識の他に相場での経験値が必要不可欠になってくるだろう。

その経験値を手っ取り早く得られるのもスキャルピングのメリット。タイミングを見計らってごく短時間に繰り返し売買を繰り返す手法のため、取引の感覚をつかむのに適したトレードスタイルといえるだろう。

短い時間で取引することができる

1回の取引時間が短く済むのもスキャルピングの大きなメリットと言えるだろう。トレードに拘束される時間が短いため、仕事があって平日にまとまった時間を取りづらいサラリーマンなど、ビジネスマントレーダーに向いている手法。

FXの市場が活気づくのは日本時間で夕方以降なので、スキャルピングなら活況時に合わせて短時間のピンポイント取引が可能。都合に合わせて日に数時間でも、時間がなければ5分や10分の取引でも利益を得られる可能性があり、会社勤めの方に限らず、主婦の方にも人気。

相場のトレンドを読む必要がない

相場のトレンドを読むことは、スキャルピング以外のトレードスタイルでは必要不可欠な技術である。

今後チャートがどちらに動いていくかを分析するのは、デイトレードやスイングトレード、ポジショントレードなど、中長期で取引する場合にはエントリーポイントを考えるために必須だが、スキャルピングでは上記のような考え方は必ずしも必要ではない。

なぜなら、スキャルピングは1分足をはじめとした短い時間軸のチャートの波を使って利益を重ねる手法なので、必ずしもトレンドを見極める必要がない。

必ずしもトレンドを見極める必要がなく、ほかのトレードスタイルに比べると始めたばかりでFX暦が浅い人にも取っつきやすく、かつ利益を上げられる可能性が高いこともスキャルピングの大きなメリットと言えるだろう。

低リスクで取引することができる

スキャルピングの最も大きいメリットの一つは、低リスクで取引できる点であるだろう。

理由としては、ポジションを持ったまま日を跨ぐ事はなく、短期間で手仕舞いするのが基本なため、翌日の朝起きたら大きな損失が出ていた、という失敗は基本的にない、またロスカットもされにくい。

そのためスキャルピングは、リスクの少ないトレードスタイルといえる。適切な損切りさえできれば、証拠金を大幅に減らしてしまうような状況はほぼ避けられるだろう。

もちろんスキャルピングでも、ポジションを増やしたリバレッジをかけることで大きな利益を取りにいくことも十分可能だが、その際は損失もその分大きくなるということを理解しておかなければいけない。

スキャルピングのデメリット

スキャルピングのデメリットは、大きく分けて5つ存在する。

  • チャートをずっと見ていなければいけない
  • FX会社の規約に抵触する可能性がある
  • 不安定なインターネット環境には不向き
  • スプレッドを何度も支払う必要がある
  • 目に見えないコスト「スリッページ」

では上記の5つを一つずつ解説していこう。

チャートをずっと見ていなければいけない

スキャルピングで利益を出すにはポジションを持つタイミングが最重要。1分足もしくは5分足などを使って、短い波の相場が反転するタイミングを見計らって素早く注文。

もちろん適当に注文をしても利益を得られるわけではないので、ここぞというタイミングに注文をしなければならない。

それまで集中して相場を注視する必要がある。実際にやってみると分かると思うが、かなり集中力を使うので、毎日だと短時間の取引でも非常に疲れがたまりやすい特徴がある。

FX会社の規約に抵触する可能性がある

手動によるスキャルピングでは、あまり心配する必要はないが、超短期売買にFX会社が監視の目を光らせているのも事実。

ペナルティの対象となるのは、主に高性能パソコンと自動売買ソフトを使った、フラッシュトレードと呼ばれるタイプのツールによる高速売買。

これは1秒に数千回の取引を行う超短期より短期の、瞬間の取引。そのためチャートの動きをじっくり確認して手動で注文、決済を行う一般的な投資家は該当しない。

ただスキャルピングで口座を凍結されたという噂がネット上で出回っているので、頭の片隅には置いておく必要はあるだろう。

不安定なインターネット環境には不向き

スキャルピングをする上で知っておきたいのがインターネット環境の問題。スキャルピングでは1秒のロスが損失を生んでしまうため、安定したインターネット環境で注文を瞬時に約定させる必要がある。

じっくり腰をすえてスキャルピングをする場合は、必ず安定したインターネット環境下で取引を行う。ただ、日本では回線環境は基本的に整備されているので、それほど気にならないかもしれない。

スプレッドを何度も支払う必要がある

FXでスキャルピングをする際に、必ずネックになるのがスプレッド(取引手数料)になるだろう。

国内のFX会社で口座開設しているのであれば、各社の企業努力によって主要通貨ではかなり狭いスプレッドが設定されている。そのためスプレッドは、1回当たりはそれほど高いものではない。

しかし、1回1回が少額であっても、トレード回数が増えれば増えるほど、FX業者にスプレッドを支払う回数は増える。

短期で何回も取引すればするほど、スプレッドの支払いがかさむため、スキャルピングはもっとも高コストなトレードスタイルになる。

目に見えないコスト「スリッページ」

FXの注文では、必ずしも指値通りの価格で約定するわけではない。この指値と実際の買値の差をスリッページと呼ぶ

スリッページは「すべる」「スリップ」などと表現されることもあるので覚えておく事。またスプレッドと同様に、スリッページも注文のたびに発生する。

スキャルピングでは、数pipsのスリッページが利益を帳消しにしてしまうので注意が必要。これもスキャルピングに隠されたデメリットのひとつ。

しかし、約定力の高いFX会社を利用することで、スリッページによる損失を最小化することが可能。