デイトレードとは?
デイトレードとは、1日以内に売買を終わらせるトレードスタイルの事を指す。
取引を始めたらその日のうちに終わらせて、次の日が始まれば次の日以内に終わらせなければいけない。
スキャルピングより少し長いトレードスタイル。
また、ポジション保有時間の長さはトレーダーによってさまざま、大体数十分から数時間ほどポジションをもつ。
スキャルピングと同様に、ポジション保有時間が短いために大きなリスクを抱えないのも大きなメリットである。
デイトレードの注意点として、取引回数が多くなるのでスプレッドが狭いFX会社を選ぶのが重要になってくる。
またデイトレードの場合、スキャルピングと違い頻繁に相場を確認する必要もないので精神的にも余裕ができるだろう。
デイトレードのメリット
デイトレードには大きく分けて下記の3つのメリットがある。
- 資金回転が良い
- 大損しにくい
- リスク管理をしやすい
1つずつ解説していこう。
資金回転が良い
デイトレードは1日の間に複数の取引を行う。
なので1日の取引結果がうまくいけば、資金回転も自然とよくなり、元での資金が少なくても十分な利益を出すことが可能。
大損しにくい
デイトレードは取引を1日の間で終わらせなければならないので、大きな損失を防ぐ損切りをしやすい。
その日のうちに取引を完結しなければならないので、もう少し保有してみようなどの考えがそもそも選択肢にない。
よってデイトレードで大きな損失をするのは、稀になるだろう。
リスク管理をしやすい
FXでは、ポジションを長く保持していると突然大きなリスクが降ってくることがある。
だが、デイトレードの場合そもそもポジションを次の日に持ち越すことはないので、そういったリスク管理もしやすい。
例えば仮にその日の取引に突然大きなリスクが降りかかってきたとしてもすぐに損切りをすればリスク回避もできる。
デイトレードのデメリット
デイトレードのデメリットは下記の3つがあげられる。
では一つずつ解説していこう。
売買手数料が高くなる
売買手数料とは、取引をした際に発生する手数料を指す。
何度もトレードができるデイトレードでは、トレード回数が多くなることで1日にかなりの手数料やスプレッドを支払うことになるだろう。
だが日本では、手数料無料のFX会社が多い、しかし取引する通貨ペアによっては見過ごせないスプレッドが発生する場合もある。
短期売買の宿命だが、対策としてFX口座選びの際には、取引コストが安い証券会社を選ぶようにすると良いだろう。
スピード感があるので適当なトレードになりやすい
デイトレードは、1日の中で何回も取引を行うので、気付かぬうちにエントリーに慣れてしまう。
エントリーに慣れると、雑な予想でエントリーするケースも増えてきてしまう。
雑なエントリーはダマシや勝率が必然的に下がってしまうので、絶対にしてはいけない。
チャートに張り付かなくてはいけない場合もある
デイトレードは、基本的にエントリーしたら放置するスタイルだが、政治状況が大きく変わる特別な日など何か大きく相場が動く際にはチャートに張り付かなければならない。
相場の少しの動きで、FXは大きく損益が変わるので、そういった特別な日には、必ずチャートに張り付いて用心深くみておこう。
デイトレードの取引方法
FXのデイトレードでは、外国通貨を売買した時に出る差額で利益を出していくものになる。
たとえば現在1ドル=110円の時、1000ドルを11万円で購入したとする。その後円高となり1ドル=100円となると、手持ちの1000ドルは10万円になってしまい、購入時よりも損をしてしまうことになる。
逆に、1ドル=120円と円安になった場合、手持ちの1000ドルは12万円となり、購入時よりも1万円高くなる。
この時にドルを売って円にすることで差額により利益を生むことができる。FXのデイトレードでは、基本的に差額により生まれた利益で稼いでいく。その他に、金利の違いによって利益を生み出すことも可能。
金利から利益を得るのは「スワップポイント」と言われるもので、保有している金額と保有期間のスワップポイントによって利益が生まれる。
上記で紹介した売買した際の差額による取引では、通常1日で10円近くの変動が起きることは滅多にあることではない。そのため少ない利益しか出せないのでは? と思ってしまうかもしれませんが、実際は「レバレッジ」によって25倍まで資金を大きくして取引することも可能。
例えば、FX会社に預けた証拠金20万円を使い、レバレッジ20倍で外貨を400万円分取引したとする。この時、1円の変動があるだけでも損益は大きくなるので、少ない証拠金でも大きな利益を出すことはできるのだ。
デイトレードでおすすめの時間帯
デイトレードでオススメの時間帯は、夏と冬に別れている。
夏(3月最終日曜~10月最終日曜まで)
- 午前9時~午前11時
- 午後3時~午後7時
- 午後9時~午後11時
冬(11月最初の月曜〜3月最終土曜まで)
- 午前9時~午前11時
- 午後4時~午後6時
- 午後10時~午前0時
トレードをする際は、以上の時間を目安に取引をすると良いだろう。