スイングトレードとは?
スイングトレードとは、数日間から数週間、長い場合は数か月の期間で売買を行う投資手法。
主要な投資手法としてスキャルピング、デイトレード、スイングトレードの3種類があるが、最も長くポジションを保有する投資手法となる。また最も利幅が大きく取れる取引手法ともなる。
株式の場合は、「9~15時」が取引時間のため、ポジションを翌日に持ち越しても一旦15時に1日の含み損益は確定しますが、FXの場合は平日は24時間取引が可能であり、常時値動きが発生する。
スイングトレードはスキャルピング、デイトレードに比べると精神的に余裕を持ったトレードが可能であり、本業を有するサラリーマンやOLがFXを行う際に主に勧められる手法。
スイングトレードと相性がいい通貨ペア
スイングトレードにも相性がいい通貨ペアが存在している。
相性のいい通貨ペアは、ドルストレート通貨のペア。
ドルストレート通貨とは、例えば「ユーロ/ドル」、「ドル/円」などと言ったドルが絡んでいる通過ペアのこと。
ドルストレート通貨は、取引量も多く、素直な値動きになる場合が多いので、スイングトレードとは相性がいい。
スイングトレードのおすすめ手法
スイングトレードをするなら以下の2つの手法がおすすめ。
- 順張りトレード
- 逆張りトレード
では、この2つの手法について詳しく解説していく。
順張りトレード
順張りトレードとは、トレンドの波に順じてエントリーする事である。
この順張りトレードのポイントは、うまくトレンドの波に乗れなければならないところである。
トレンドの波に乗ることを意識しすぎると、今度は焦ってエントリーをしてしまう傾向があるがトレンドの波にうまく乗るのには、根気よく上昇するトレンドのブレイクポイントを待たなければならない。
逆張りトレード
逆張りトレードは、順張りトレードとは逆にトレンドの波とは逆方向にエントリーする手法。
逆張りは順張りと逆で流れが変わるタイミングでエントリーしなければならない。
このエントリーのタイミングは特に初心者の方には難しいと思うが、トレンドが逆方向に転じる場合は前兆が確実に起こるので、その前兆を見極めなければならない。
この前兆はトレンドが上がったり下がったりを繰り返すこと、この事をリバウンドという。
このリバウンドの特徴をつかんでしまえば確実に逆張りを攻略することができるので覚えておくこと。
スイングトレードの注意点
スイングトレードをするならスイングトレードの欠点も理解しておかなければいけない。
スイングトレードの注意点は以下の3つ。
- 週をまたぐリスクは避けられない
- 損切後は一呼吸を置く
- 短期トレードに比べ1度の取引の重要度が増す
では、1つずつ解説していく。
週をまたぐリスクは避けられない
スキャルピングやデイトレードの場合、土曜日の早朝に為替市場が締まる前に保有ポジションを全て現金化することが可能。
しかしスイングトレードの場合、含み益・含み損であれ、週末だからとポジションを現金化するケースは少なくなる。
だが、土日に大きな事件・事故が発生し、月曜日の朝から一気に相場が変動するケースは過去何度も発生している。
また、金曜毎にポジションを決済していては、スイングトレードのポイントである利益を伸ばすことにも限界が生じてしまう。
なので週をまたいでポジションを取るリスクは、スイングトレードとは切っても切れない関係にある。
しかし、土日に為替市場が大きく変わるようなイベントがある場合、あらかじめ対策を講じておくべきだろう。
損切後は一呼吸を置く
ジックリ狙った位置にレートが到達するまでエントリーを待つスイングトレードの場合、本来連続トレードは発生しない。
しかしながら損切が発生すると、どうしても連続でエントリーしたい気持ちが芽生える。
短期トレードの場合、少なくとも半日待てば次のエントリーチャンスが生じるケースが多いのですが、スイングトレードでは次のエントリーチャンスは2~3日後というケースが普通。
特に単一通貨ペアのトレードであれば、必然的にトレード機会は限られる。
よって損切が発生した場合、一呼吸置いて連続トレードせずに冷静になる時間も必要となる。
必要としないポジションを取らないことは、FXトレードでは意外な上達のポイントとなる。
トレード機会の少ないスイングトレードの場合、損切が発生した後に本来取るべきではないポジションを早期に取りたい気持ちに駆られますが、その気持ちを落ち着かせるためにも、損切となった後に一呼吸を置くことが勧められる。
短期トレードに比べ1度の取引の重要度が増す
スイングトレードを行う場合は、損小利大のトレードが短期トレード以上に重視される。
短期トレードの場合、期待値の高いトレードを繰り返すことで大数の法則が働き最終的に利益が積み上がることになる。
一方でスイングトレードも最終的には同様の結果とはなるが、取引機会が短期トレードと比べると少なくなるため、勝ちトレードの際に大きく値幅を取るトレードを心掛けなければ、利益の蓄積が進まない。
ブレイクのだましにあっての損切発生は珍しいことではなく、また傷の浅い状態での損切はトレードの必要コストとなる。
スイングトレードにおいては、損失1に対して利益2以上と言われる、損小利大のトレードが短期以上に求められる。
一般的にFXトレードは頻繁に忙しくトレードするイメージがあるが、スイングトレードに限ればその実態は全く逆で、損小利大が期待できるエントリータイミングが来るまで待つ、とのスタンスが非常に重要視される。