ブレイクアウトとは
一定の間隔の間で値動きをしていた相場のバランスが崩れて、どちらかの方向に急激に動くこと指す。
相場において重要とされるラインを越えていく動きのこと。重要なラインを越えた後に、超えた方向にさらに大きく伸びていくということもしばしば起こる。
重要なラインというのは、例えば、過去の相場の山の上値、谷の下値であったり、その日の高値、安値。また、ラウドナンバーと呼ばれる節目のレートであることもある。
いずれにせよ共通しているのは、市場参加者の多くが意識をしているラインということ。より注目度が高ければ高いほど、そのラインの重要度は高まる。
重要度が高ければ高いほど、そのラインをブレイクアウトするのには大きな力が必要となると同時に、ブレイクアウトした際の動きも激しくなるケースが多い。
要するに、市場参加者が意識しているラインがどこかとそのラインの重要度はどのくらいかこれを意識して、ブレイクアウトの動きを見極めるのだ。
ブレイクアウトの発生理由
相場が同じ水準(抵抗線)へ接近・反発を何度も繰り返しているうちに市場にエネルギーがたまり、積もったエネルギーが解放されるときに発生、その後一定のトレーディングレンジを上下したあと、方向性を定めてその方向に動いていく。
レンジ内にいる期間が長いほど、注目度は高く、レンジをブレイクしたときの動きは大きくなる。
ちなみにレンジ相場は方向性を見いだせないまま支持線と抵抗線の間から抜け出せない状態のこと。。
ブレイクアウトの発生理由を知っておくことで、ブレイクアウトの発見がしやすくなるので、発生理由は必ず覚えておく事。
ブレイクアウトの注意点
ブレイクアウト手法を利用する上でいくつか注意しなければならないことがある。
ブレイクアウトはどちらかの方向急激に動くため大きく結果が左右される手法。
なので、ブレイクアウトの注意点はしっかり覚えておかなければ大きな損失を被る事になるだろう。
トレードを早まるな
ブレイクアウトの発生を予測することは、難しくはないが、ブレイクアウトがどちらの方向に起こるのかを予測するのは、非常に困難になっている。
というのもブレイクアウトしそうだとポジションを持った後、反発することはよくある。
なので早まったトレードは禁物、まずは相場の動きを確認してから行動する。ひたすらこれを徹底する。
ブレイクアウトの追っかけ
最初のうちはブレイクアウトに過剰に反応してしまうだろう。
ブレイクアウトに過剰に反応してしまうと正しいトレードができなくなってしまう。
トレードする際は、良い仕掛けのタイミングが来るまで待つ、チャンスを逃してしまうと感じるだろうが、チャンスはいくらでもある。
良い仕掛けポイントを逃がしてしまったと感じても、焦らない、追いかけない、待つを徹底する。
ブレイクアウトの仕掛けのタイミング
すぐに仕掛けるとダマシにかかる可能性があり、しばらく待ってからだと波に乗り損ねる恐れもある。
ブレイクアウトによる仕掛けのタイミングとしては、
- 最初のブレイクアウトで仕掛けに備える
- インジケーターや別の時間枠で仕掛けのタイミングを計る
- 勢いが強いと仕掛けのタイミングがないが、その場合、その日は引けるまで待って次の日に仕掛ける。
ブレイクアウト戦略は忍耐力が肝になっている。
当たれば大きいが、ダマシが多く勝率が低いのがブレイクアウト戦略。
成功確率を上げるためには、出来高、オシレーター、長い時間枠との組み合わせ、押しや戻りを待つ等を組み合わせて辛抱強く待つ。
高確率ブレイクアウトと低確率ブレイクアウトの違いを見分けることが重要。