ゴールデンクロスとは
ゴールデンクロスとは、短期と長期の2本の移動平均線で確認できるサイン。具体的には、短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に抜いていくのがゴールデンクロス。
ちなみに、ゴールデンクロスの逆パターンで、デッドクロスというものもある。
これは下降トレンドが発生するというサインで、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜くことを示している。
ゴールデンクロスもデッドクロスも、要はトレンドが発生する可能性があるよということを教えてくれるサイン。それが上昇トレンドか下降トレンドかというだけなので、FXにおいてはそこまで意識する必要はない。
ゴールデンクロスは相場におけるサイン
このゴールデンクロスは非常に有名な取引サイン。また、サインとしても非常に単純でわかりやすいので、エントリーの意思決定をするのにも使いやすいという側面がある。
そのため、ゴールデンクロスが出たところから買いが集中して、ドンと強い上昇が起こることもある。とくにメジャーとされるパラメータの組み合わせについては、よく意識しておくことをおすすめする。
これは相場は多数決の原理によって動くということが背景にある。つまり、買われる量が多ければ上がるし、売られる量が多ければ下がるということ。
そのため、多くの人が知っているゴールデンクロスというサインも、相場では有効に機能しやすくなる。
ゴールデンクロスを狙ったトレードがうまくいくと、トレンドが発生して大きな利益を狙うことができる。トレードの武器としてゴールデンクロスを使いこなせられれば、大きく損益にも貢献することが期待できるだろう。
上昇トレンドあるところにゴールデンクロスあり
移動平均線の性質上、下降トレンドが転換して上昇トレンドが発生する時には、必ずゴールデンクロスが発生するということ。トレンドが発生したら、絶対にどこかにサインが出ているということは頭に入れて置くこと。
なお、そのサインが出るタイミングですが、移動平均線のパラメータ(平均を取る期間)によって変わってくる。
このパラメータを変えていけば、どの程度の動きでサインが出るかも調整ができるということ。
ゴールデンクロスも万能ではない
ゴールデンクロスがハマると利益を伸ばせますが、もちろん万能なサインというわけではない。
うまく使いこなすためには、その弱点を知ることが必要不可欠。
なのでゴールデンクロスの弱点を知っていこう。
ゴールデンクロスにはダマシがある
ゴールデンクロスにはダマシがあるのも特徴。
間違えてはいけないのは、ゴールデンクロスが出たからといって、必ず上昇トレンドが発生するとは限らないということ。
つまり、ゴールデンクロスが発生した後に上昇トレンドが発生せず、再びズルズルと下降してしまう場合もあるのだ。
レンジ相場では役に立たない
ゴールデンクロスが苦手とするものとして、レンジ相場というものがある。
というのもレンジ相場中は頻繁に短期移動平均線と長期移動平均線がクロスする。
これはレンジ相場特有のものなので、ゴールデンクロスを使用する際には、レンジ相場に要注意。
サインが出るのが遅い
ゴールデンクロスは、基本的にサインが出るのが遅い特徴がある。
なので、大きく伸びる可能性の高いトレンドを狙うのがいい。
そのために、相場の全体の方向性を把握したうえで、それに沿った方向のトレンド発生を狙うのがいいだろう。