[2021/3/25]FX最新情報

【市場概況】東京為替見通し=ドル円はレンジ相場か、PMI好結果にもかかわらずユーロは上値が重い

海外市場でドル円は、米10年債利回りが一時1.6489%前後まで上昇したことを受けて円売り・ドル買いが先行し一時108.96円まで上値を伸ばした。ただ、米10年債利回りが低下に転じたことなどが相場の重しとなり、108.66円付近まで上値を切り下げた。

ユーロドルは、欧州での新型コロナウイルス感染第3波への懸念に加えて、ワクチン接種の遅れが嫌気されて売りが出やすい地合いとなった。しかし一時は360ドル超上昇したダウ平均が下げに転じたことで、昨年11月23日以来約4カ月ぶりの安値を付けた。

本日の東京時間のドル円は引き続きもみ合いか。今週に入りドル円は108.41円から108.96円の狭いレンジで上下している。昨日の東京17時までのレンジは108.65-108.85円の20銭レンジ、金融機関が多く採用している東京インタイム・レンジ(15時半まで)は、更に狭いレンジに終始している。本日も東京時間に限ればレンジを広げるには余程のサプライズがないと難しそうだ。

 本日、東京時間でドル円を動かす要因としては、まずは5・10日(ゴトー日)とうことで東京仲値にかけては神経質に動きそうだ。ここ最近はさほど大きくはないが仲値にかけてじり高となっている。ただし、仲値が最も大きくなるのが来週期末となるので、大きなフローは出にくいか。

株式市場の値動きに関しては、昨日の米国では月末四半期末にむけたリバランスの前倒しも入っていたことで上値が重くなった。ここ最近の日経平均も期末へのフローが本格化していることで、ドル円もその動きに連れることには警戒したい。

米金利に関しては、東京時間での上下がトレンドを作るのは難しい。本日も米国時間では7年債の入札が行われ、クラリダ米連邦準備理事会(FRB)副議長、ボスティック米アトランタ連銀総裁、エバンス米シカゴ連銀総裁など、今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)投票メンバーの講演も控えていることでNY入り待ちになるか。

ドル円の動きは期待できないが、オセアニア通貨や欧州通貨は東京時間もトレンドを作り動きそうだ。昨日はNZ債利回りが急低下したこともあり、NZドルが対ドルで4カ月ぶりの水準まで弱含んだ。本日はオセアニアからは経済指標発表などの予定はないが、豪・NZともに政治家の発言や天災(豪州の豪雨など)の影響などを注視し、両国の金利動向にも目を向けておきたい。

ユーロドルは昨日の欧州圏の製造業・サービス部門PMI速報値が予想を大幅に上回る強い結果となったのにもかかわらず上値が限られたことを考慮すると、本日も引き続き下値トライになるか。欧州からは昨日のPMIほどは市場を動意づかせる経済指標の発表予定がない反面、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、バイトマン独連銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、シュナーベルECB専務理事、デギンドスECB副総裁など欧州要人の講演が多数予定されていることで、引き続き金利高やユーロに関する発言に注目したい。